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      亜高山帯の林下などに生える多年草で、高さは15〜25センチ。葉は深緑色で、広倒披針形、羽状に全裂する。裂片は線状長楕円形で、先は丸い。 
      花は花茎の先に総状花序となり、疎らに花を付ける。花弁は4個、白色で長さ5ミリほど、下向きに斜開する。果実(刮ハ)は扁球形で2裂し、2個の楕円体の種子が入る。花期は6〜8月。本州中部地方以北に分布する。 
       
      〜徒然想〜 
       
      常念岳から蝶ヶ岳登山の2日目は、蝶ヶ岳ヒュッテで疲れを癒やし、ゆったりとした下山のみの道です。 
      サンカヨウやオオサクラソウ、キヌガサソウなどを観察しながら下ります。 
      そこで出逢ったのがこの花の群生で、林床一面が、白い花で覆われています。見事です。足を止め、しばし見とれます。 
      花の白さとは対照的に、葉は濃い緑で、くし形に裂け、シダの葉のようです。 
       
      −同じ科の植物− 
       
       
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