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      ススキ、サトウキビなどの根に寄生する1年草で、高さは15〜30センチ。茎も葉もほとんど地下にあり、花茎のみが地上に出て花を付ける。 
      花冠は筒形で淡紅紫色、長さ3〜5センチ、先は浅く5裂し、縁は全縁。萼は黄褐色で先が尖り、淡紅紫色の筋が入る。果実(刮ハ)は卵球形で長さ1〜1.5cm。花期は7〜9月。日本全土に分布する。 
       
      〜徒然想〜 
       
      植物園で、なぜかそこだけ草がかき分けてありました。奥を見ると、鮮やかな肌色の花がススキの根元に隠れるように立ち上がっていました。名札にはナンバンギセルの名があります。 
      全体が濃い肌色で、緑の部分がありません。葉緑素がないということで、光合成を行いません。そうです、この花はススキなどに寄生して養分を得る寄生植物です。 
      姿は名のとおり、煙管(キセル)の雁首の形をしています。姿と色合いがあか抜けているのでナンバンの名が付けられていますが、純然な日本の在来種です。 
       
      野で何度も出逢いがありますが、撮影済と思っていましたから撮影はスキップしてしまいました。植物園の撮影画像を、わずかに撮影してあった自生種と差替えました。 
      沖縄では冬や春でも花が見られるようです。 
      オオナンバンギセルは、全体的に大きく、花の縁に鋸歯があります。 
       
      −同じ科の植物− 
       
       
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