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      林下などに生える多年草で、高さは30〜60センチ。葉は狭長楕円形で、先は尖り、基部は茎を抱き、無毛。 
      花は茎頂に総状に付き、白色。萼片は披針形で長さ12〜18ミリ。距は極めて短い。花期は4〜6月。北海道〜九州に分布する。 
       
      〜徒然想〜 
       
      いつも通る高尾山からの下り道。もう見るべき花はないだろうと、家族連れやカップルなどを追い越し下りを急ぎます。それでも、道脇に目を飛ばし、花を探しています。 
      不意に、草陰にギンランのような花が見え、急ブレーキ。初めて見る花を、あのスピードで下ってきて見つけたのは奇跡に近い。出逢いに感謝しました。 
      翌日、クゲヌマランを探しに茨城県に出かけました。残念ながら少し花期に遅れましたが、1株だけ残っていてくれました。ここでも出逢いに感謝したものです。 
       
      以前は海岸近くの松林などに希産する植物とされてましたが、近年は公園や丘陵地の林下で見られることが多くなっているようです。 
      また、つい最近ヤビツギンランを見る機会があり、高尾山で見たものは本種だったのではないかと疑っています。花が細身でほとんど開かず、花弁がペロリア化しているように見えます。高尾山での撮影は15年も前ですので、同株で確認できそうもありません。(下の画像) 
       
      −同じ科の植物− 
       
       
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