| 
        
      高山の岩場、草地などに生える多年草で、高さは5〜20センチ。葉は円形で2〜3センチ、表面に強い光沢があり、縁には尖った鋸歯がある。 
      花は花茎の先に1〜5個、紅紫色の花を付ける。花期は6〜7月。北海道〜九州に分布する。 
       
      〜徒然想〜 
       
      高山帯に咲くこと、葉が2センチほどと小さいこと、背が低いことなどで母種のイワカガミと区別されますが、その仕切がなかなか難しい。 
      八ヶ岳では樹林帯を抜け尾根に出ると10センチほどのイワカガミが見られますが、時には20センチ近くのものも現れます。はて、これがコイワか、ふと迷います。稜線には背が高いものはほとんど無いのでコイワといっていいでしょう。 
      ある八ヶ岳の山小屋のHPには、「八ヶ岳にはイワカガミはありません。」とあります。 
      常念岳でも、樹林帯のイワカガミと尾根に出たイワカガミは明らかに違ってみえました。しかし、2つを並べてみなくては、はっきりとは分かりません。中間もあるのでしょう。 
       
      こんな迷いを本項の掲載時に記載していました。 
      改訂新版「日本の野生植物」(平凡社刊)においては、「イワカガミ、コイワカガミは類型分類では区別できない。DNA解析でも全く違いが見られない。」とあります。 
      これに従い、本項では和名をかっこ書きに訂正します。 
       
      −同じ科の植物− 
       
       
 |