ヤマクワガタ

ゴマノハグサ科 クワガタソウ属 
   APG分類ではオオバコ科
 
2023.5.22 静岡県富士   2023.5.22 静岡県富士


やや標高の高い山地の林下などに生える多年草で、高さは10〜20センチ。茎には開出する軟毛が密に生える。葉は対生し、広卵形で、先はやや尖り、基部は切形状の円形、先の鈍い鋸歯がある。葉の両面には軟毛が生える。
上部の葉腋から花茎を伸ばし、白色〜ごく淡い桃色の花を付ける。花冠は皿形で、深く4裂し、下方の1つは小さく、直径8ミリほど。花期は5〜6月。関東地方北部〜中部地方中部に分布する。

〜徒然想〜

クワガタソウとの違いに視点をおいて撮影しました。
葉の鋸歯は、クワガタソウに比べて低く、寝た感じです。
茎の毛は、クワガタソウにも毛があるのですが、ヤマクワガタの方がずっと多く、長く、開出した毛が見られます。
花の色はほぼ白色で、中心周辺にごく淡い桃色の斑があります。クワガタソウは全体が淡桃色のものが多いのですが、ときに色が薄いものが見られるので、花色だけでは見分けができないと思いました。

−同じ科の植物−

クワガタソウ ヤマクワガタ
 
 2023.5.3 東京都高尾山    2023.5.22 静岡県富士
 
 2023.5.3 東京都高尾山    2023.5.22 静岡県富士
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