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      平地〜低山地の樹林内、草地、路傍などに生える多年草で、高さは40〜60センチ。密に叢生する。葉は幅2〜4ミリ。 
      小穂は8〜10数個付き、小穂は雌雄性、多数の雌花の基部に少数の雄花が付け、淡緑色で長楕円形、長さ8〜15ミリ。苞は葉状で、小穂より著しく長い。雌鱗片は淡緑色、果胞より短い。果胞は卵状披針形、長さ4〜4.5ミリ、細い脈があり、両縁に幅の狭い翼があり、その縁はざらつき、上部は次第に狭まって長い嘴となり、口部は2歯。痩果は長さ1.5ミリほど、柱頭は2岐する。果(花)期は5〜7月。本州、四国に分布する。 
       
      〜徒然想〜 
       
      コロナ禍で、県境越えを避けるとなると、同じ東京都の高尾山や奥多摩が花観察フィールドになりました。それならばと、今まであまり目を向けなかったスゲの仲間を勉強することにしました。 
      ヤブスゲは、5月半ばには気付かなかった花で、6月になって一斉に花序を伸ばすようになってきました。山地に限らず、平地でもあちこちに群生が見られます。 
      マスクサに似てなくもないのですが、全体に繊細で、小穂が細長いので、両者は容易に区別できます。 
       
      −同じ科の植物− 
       
       
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