シオデ

ユリ科 シオデ属 
   APG分類ではサルトリイバラ科
   サルトリイバラ属
 
2023.6.21 東京都八王子市   2023.6.21 東京都八王子市
雄花序 花被片は淡緑色で反り返り、白い雄しべを出します
 


山野の草地、林縁などに生えるつる性多年草で、長さは2〜3メートル。葉は互生し、卵状楕円形で、5〜7脈があり、基部は円心形、質は厚く光沢がある。
雌雄異株で、花は葉腋から散状花序を出し、淡黄緑色の花を多数付ける。雄花の花被片は披針形〜線状長楕円形、長さ4〜5ミリで反り返り、雌花は長楕円形で長さ2〜2.5ミリ、雄花同様反り返る。果実は球形で直径10ミリほど、黒熟する。花期は7〜8月。北海道〜九州に分布する。

〜徒然想〜

コイケマを探して林の縁の草地を丁寧に探索します。オオバノトンボソウは、開花にはもう少し時間がかかりそうです。
草に紛れて、シオデがみつかりました。目立たない花で、ふつうに歩いていたらみつけられなかったでしょう。雄株のようで、近くに雌株を探しましたがみつかりませんでした。もう一度行ってみます。
よく似たタチシオデは春に咲くとされていますが、私が両者を撮影したのはいずれも6月で、重なることもありそうです。花被片の反り返りで区別できます。

雌株は2年後にみつけました。雄株とは離れた場所です。

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 雌花序 花被片は淡緑色で反り返り、子房の上に柱頭が3裂して付きます  
 
 2025.7.5 東京都八王子市
托葉が変化した巻きひげで絡みつきます
   2025.7.5 東京都八王子市