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      山地の林内、林縁などに生える疑似1年草で、高さは50〜150センチ。茎は斜上して先端が垂れる。根出葉と下部の葉は花時には枯れ、中部の茎葉の葉身は五角形状〜五角形状円形で、3深裂又は5中裂し、裂片は粗い鋸歯があるか羽状に切れ込み、先端は尖る。質は草質で光沢がない。 
      花は長さ散房状〜総状花序になって5〜10個付く。花は青紫色、稀に黄白色で、長さ3〜4センチ。花柄は長さ1〜5センチで、開出毛と腺毛が密に生え、花柄の中ほどに線形〜狭楕円形の小苞が付く。上萼片は長く総帽状で、嘴も長い。花期は8〜11月。東北地方の太平洋側、群馬県、長野県の内陸山地に分布する。 
       
      〜徒然想〜 
       
      撮影時は本種かなと思いながらもトリカブトは難しく、4年以上同定できないままでいました。 
      きっかけは花仲間が本種をアップしたことで、もう一度同定を試みました。しかし、同定が難しい状況は変わらず、トリカブトに詳しい師匠格の花仲間に教えを乞うことにしました。 
       
      いただいた答えが、「添付いただいた画像を見る限り、典型的なセンウズモドキで間違い無いと思います。」です。 
      拙い画像にもかかわらず快く検討いていただき、感謝申し上げます。葉が基部近くまで3深裂し、先が尖っていること、花柄の下部まで開出毛に腺毛が混じっていること、上萼片が長く、嘴部も長く尖っていることなどが同定の決め手と指導いただきました。ありがたいことです。 
      撮影地は埼玉県ですが、分布域の群馬県との県境に近い山域です。 
       
      −同じ科の植物− 
       
      疑似1年草については「北海道のトリカブト属植物(キンポウゲ科)について」を検索し、参考としてください 
       
       
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