水湿地、水辺などに生える１年草で、高さは３０〜１２０センチ。茎は単生又は極めて稀に叢生し、やや太く、基部の鞘は赤褐色。苞は葉状で３〜４枚あり、花序より著しく長い。
花序枝は３〜５個で長いものは長さ１０センチになり、先に長さ３〜５センチで長卵形の花穂に多数の小穂を密に付ける。小穂は中軸に斜上して付き、扁平で長さ５〜１０ミリ、熟すと濃さび褐色。１０〜２０個の小花が付く。鱗片は狭長楕円形、やや鈍頭で竜骨は鋭い。果実は長楕円形で長さは１ミリほど、横断面は３稜形、柱頭は３岐する。花(果)期は９〜１０月。関東地方以西に分布する。

〜徒然想〜

花のシーズンオフに「神奈川県植物誌２０１８」でチェックした花を探して、今日も多摩川河畔を歩きます。なかなか目的の花がみつかる確率は低いのですが、時に目的外の花をみつけ喜ぶこともあります。
本種もその一つで、川の縁で立ち上がっていました。背丈は７０センチほどで、こげ茶色の花穂が川面に映えて目立っていました。
改めて同植物誌を調べてみると、下流の方には観察記録が多く残っていました。

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