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      草地、疎林の林下、林縁などに生える多年草で、高さは20〜30センチ。基部の鞘は褐色。葉は幅1.5〜2ミリ。 
      頂小穂は雄性、線形で極めて短く、側小穂は雌性、3〜4個が茎の上部に集まって付く。苞の葉身は長い。雌鱗片は長い芒がある。果胞は長さ2.5ミリほど、まばらに短毛がある。果(花)期は4〜5月。宮城県以南〜九州に分布する。 
       
      〜徒然想〜 
       
      同定を迷っていましたが、ノゲヌカスゲでいいのではないかと思っています。 
      雌花の鱗片に芒があること、苞の葉身が長いこと、雄小穂が短いこと等のほか、メアオスゲよりも果胞が小さいこと、ほとんど毛がないこと(画像ではまばらに短毛が見られる)、基部の鞘は褐色部分が長いこと等が決め手です(神奈川県植物誌2018 電子版)。 
      日を置かずメアオスゲと思われる個体とも出逢っていて、果胞の大きさ、毛の状態などを比較できたことは幸いでした。 
      ただ、神奈川県植物誌2018では、果胞にほとんど毛がないと記載されているのが気になり、本項をアップするに際し確認に行ってきました。 
      結果、果胞にはほとんど毛がないどころか明らかな毛があり、同定に揺らぎが出てきています。 
       
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