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      北米原産の帰化植物。湖沼、ため池、水路などに逸出している抽水性の多年草で、高さは20〜60センチ。葉は根生し、沈水葉は線形で鈍頭。水上葉(抽水葉)は長い葉柄があり長円形、全縁、質はやや厚い。 
      原産地では雌雄同株異花であるが、日本で野生化が確認されているのは雌花だけの雌株である。花茎はふつう分枝せず、3輪生の総状花序に雌花が付く。雌花は直径1.5センチほど、花弁は3個で白色、中央部に多数の緑色の雌しべがある。日本では結実せず、走出枝を出して栄養繁殖する。花期は4〜5月、8月〜9月。 
       
      〜徒然想〜 
       
      今まで踏み入れたことのない多摩川河川敷を歩きます。所々には、多摩川から浸み出し澱みとなっている場所があり、そんな所で本種をみつけました。 
      当初はサジオモダカと思いました。葉は図鑑で示されているよりも幅広だったからです。 
      しかし、花の大きさ、中央部の違いから本種であることに気付きました。 
      多摩川河川敷は帰化植物の宝庫で、イネ科は同定に苦労するものの、このように色のある花は比較的容易で、ほっとするものがあります。 
       
      −同じ科の植物− 
       
       
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