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      丘陵地〜山地の樹林下などに生える多年草で、高さは20〜60センチ。叢生し、基部の鞘はやや長く伸び、光沢のある紫褐色。葉は多数付き、線形でやや柔らかく扁平、常緑だが、果期には前年の葉は枯れ始める。 
      頂小穂は雄性で線形、長さ2〜4センチ、側小穂は雌性で2〜4個付き、広線形、長さ1.5〜3センチ。まばらに果胞を付ける。雌鱗片は倒卵形、黄褐色〜紫褐色を帯びるが色の濃淡には差がある。果胞はやや直立し、倒卵状長楕円形、長さ3〜4ミリ、柱頭は3岐する。果(花)期は4〜6月。北海道〜九州に分布する。 
       
      〜徒然想〜 
       
      丘陵地に、家族連れや老若男女のグループが、桜を求めて訪れています。丘陵地は広く、適当な傾斜地でもあり、手頃な散歩道です。 
      コロナ禍でも、密になることなく、小グループで談笑しています。日本の桜を楽しむ風景です。 
      微笑ましく横目で見ながら、森の遊歩道で植物探索です。 
       
      ミヤマカンスゲは、ミヤマの名が付いていますが、市街地に近い丘陵地でもよく見られます。 
      カンスゲよりも葉が柔らかく、小穂が細長く開出しません。花期には区別が難しいですが、果実期の雌小穂を比べると違いは明らかです。基部の鞘が紫褐色になる特徴もあります。 
       
      −同じ科の植物− 
       
       
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