クマシデ

カバノキ科 クマシデ属

 
2025.4.14 東京都府中市   2025.4.14 東京都府中市


日当たりのいい山地、丘陵などに生える落葉高木で、高さは15メートルほどになる。葉は互生し、長楕円形、先は尖り、縁は重鋸歯がある。葉の質は薄く、側脈は20~24対あり、葉脈が深く、裏面に出っ張る。葉裏の脈上には帯褐色の長毛があり、脈腋に毛叢がある。
雌雄同株で、葉の展開と同時に開花する。雄花序は黄褐色で長さ3〜5センチ、前年枝から垂れ下がる。雄花は苞の下に1個ずつ付く。雄しべは810個。雌花序は本年枝の先端か短枝の脇から垂れ下がる。雌花は苞の内側に2個ずつ付く。花柱の先端は2裂する。果実は堅果で、10月頃熟す。花期は4月。本州〜九州に分布する。

~徒然想~

武蔵野の自然が残る雑木林公園に出かけます。最近知ったイヌシデの高木が立ち並び、足元には落ちた雄花序が数多く見られます。
クマシデやアカシデもないかと周辺を探すと・・・・・、ありました。葉の側脈が数多いのでクマシデでしょう。
花期には少し遅かったようで雄花序はほとんど落ちていましたが、数個残っていました。
イヌシデをみつけた流れでクマシデを探し、予測した地でみつけられたのは幸いでした。果穂も面白い形なので、秋が楽しみです。

仲間のアカシデは八王子市の丘陵でみつけました。花は終わっていたので、比較のため葉と実の画像を収載します。


-同じ科の植物-

2025.4.14 東京都府中市     2025.4.14 東京都府中市  
 
 2025.4.14 東京都府中市
葉裏
   2025.4.14 東京都府中市
葉表 先端は尖り、側脈は20~24対で、凹凸が顕著です
 
 2025.4.14 東京都府中市    2025.4.14 東京都府中市
苞の下に雄花が付きます
 
 2025.4.14 東京都府中市
葉裏の主脈上に長い毛が見られます
   2025.4.14 東京都府中市
右葉表 左葉裏 葉表にもまばらに毛が見られます
アカシデの葉   イヌシデの葉
 
 2025.4.28 東京都八王子市
先端は尾状に尖ります
側脈は7~15対で、凹凸は低いです
   2025.4.12 神奈川県川崎市
先端は鋭く尖ります
側脈は12~15対で、凹凸が顕著です