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      山地の林下、林縁などに生える多年草で、高さは30〜50センチ。茎は疎らに叢生し、細長い匐枝を出す。葉、茎、花序など全体に開出する軟毛が密生する。葉は線形で幅2〜3ミリ。基部の鞘は緑色〜淡色。 
      頂小穂は雄性で淡色、側小穂は雌性。雌鱗片は緑白色で果胞よりやや短く、短い芒がある。果胞は長さ3〜3.5ミリ、毛が密に生える。果(花)期は4〜5月。関東地方以西の太平洋側〜九州に分布する。 
       
      〜徒然想〜 
       
      コロナ禍で遠出ができなくなり、やむを得ず、今まで手を付けなかったスゲの仲間を観察することにしました。しかし、これが何とも難しい。特にホンモンジスゲやシロイトスゲなどのヌカスゲの仲間は皆よく似ていて、初心者には、放り出したくなるほど難しいです。 
      とりあえず、分かりやすいものから手を付けることにしています。 
      ケスゲは難しいヌカスゲの仲間ですが、この花だけは初心者でも分かります。茎、葉、果胞など、全草に柔らかい短毛が生えています。 
       
      −同じ科の植物− 
       
       
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