南アフリカ原産の帰化植物。人家周辺、道端、丘陵、海辺の草地などに逸出している多年草で、高さは50〜100センチ。茎は2〜4枝に枝分かれし、湾曲することが多い。混生する葉は剣状で5〜10枚付き、茎葉は小さく少ない。
長い花茎は上部で分岐し、花は一方に偏った穂状花序になって多数下向きに咲き、直径3センチほど。花被片は6個、狭楕円形、橙赤色で基部はしばしば黄色を帯び、基部は合着して筒状になり、筒部は長さ1.2〜1.5センチ。雄しべは3個、雌しべは3個で先が3裂し、オレンジ色〜黄色。花期は6〜8月。
〜徒然想〜
ヒオウギズイセンとヒメトウショウブを人工交配した園芸種が日本でも栽培されるようになり、逸出・野生化しています。
最初の出逢いは伊豆半島にイズアサツキ、スカシユリなどを撮影した海岸でした。園芸種であることを知っていたので、HPへの収載は後回しです。
その後、街中ではよく見かけています。
収載を決心したのは、いつもの丘陵地の花探索で、“こんなところにも!“ と驚いたのがきっかけです。奥まった林の中に、色鮮やかに咲いていました。
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