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       ネコヤマヒゴタイ 
      やや湿り気のある山地の草原などに生える多年草で、高さ35〜70センチ。根生葉や下部の葉は披針形又は線状披針形で、茎葉は茎に沿下する。 
      頭花は少数で密散房状に付き、花冠は紫色、長さ9ミリほど。総苞は紫褐色で、くも毛があり、長さ9〜10ミリ。花期は8〜10月。関東地方〜中国地方に分布する。 
       
      〜徒然想〜 
       
      同行者はトウヒレンの仲間が好きだという。同定が難しいこの仲間をどうして好きになれるのか、興味が湧いたが、後日同氏の地元を訪れてその理由が少し分かったような気がします。 
      地元にはセイタカトウヒレンやヒメヒゴタイが生育します。いずれも草原を明るくする美しい姿を見せてくれます。先端が二股になる花柱も愛らしい。それらの画像をみながら、同氏に共感していく自分を感じました。 
      広島県比婆郡の猫山で最初に発見されたことからこの名があります。 
      キリガミネトウヒレンは霧ヶ峰で発見され、のちにネコヤマヒゴタイと同じとされました。 
       
      −同じ科の植物− 
       
〜徒然想2〜 
       
      近年のネット情報を見ると、再び両者は分けられました。 
      キリガミネトウヒレンは、葉の鋸歯がより粗く、茎の抱き方が浅いこと等がネコヤマヒゴタイとの違いとされています。 
      幸いにも、ネコヤマヒゴタイを撮影した際、ちょっと違うトウヒレンを撮影して不明種としていました。 
      画像で確認すると、キリガミネトウヒレンの特徴を有しているように思えました。当時はコンデジでの撮影で画像は粗いのですが、ネコヤマヒゴタイの方がしっかりと茎を抱いているように見えます。 
      確認に行く予定です。−2022年2月28日記− 
       
      以下、左はネコヤマヒゴタイ、右はキリガミネトウヒレン 
       
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